三瓶中学校
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太陽と海につつまれた 生活と文化のまち三瓶  所在地:愛媛県西予市三瓶町 >  MAPで確認

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生きている化石「カブトエビ」
おい、なんだ!あの生物は?!
皆さんは「カブトエビ」をご存知だろうか?

昨日、鮮魚店でみたって?
それは、ウチワエビ(セミエビ、ゾウリエビ等もいるね)や〜!なんてツッコミしたいところですが、地域によってはそう呼ばれてるところもあります。 あのエビは大変美味しいが、昔は捨てられたりしてた事もあるとかないとか・・・おっと、この話はまた別の所で。 今回はそのエビの話ではありません。

「カブトエビ」は名前にエビと付いてるがエビの仲間(類)ではありません。この生物は三葉虫の親戚で、2億年前から 生きてきたと言われています。


実は、この町にも沢山いるんです。いや、沢山いました!?
十数年前、まだ少年の頃によく見かけたものです。
さて、何処によく見かけてるかというと、田んぼです。田んぼの中をよーく見てみて下さい。色々な生物を見かける筈です。 その中に生きた化石である「カブトエビ」がいます。その生きた化石が、この町にいたというのは、とても興味深いです。
しかしながら、その古い記憶の中にいる「カブトエビ」が、今もなおこの町で生きているのか謎です。



ヽ(´∀`)9 ビシ!!「カブトエビ」探索記(仮称)


さて、そんなこんなで、生きている化石「カブトエビ」の生存を 確認すべき、ミカメジャーナルのメンバーが立ち上がった。


宇都宮編集長 … 編集長にして運転手。長靴持参で気合十分。三瓶地区出身。
藤尾隊員    … デジタル覚醒した、カメラマン。三瓶の事はこの男に聞け!。南地区出身
濱口隊員    … エンジニアの仮面を被った、探求者。北地区出身。


ジメジメした梅雨期間のこの日(平成20年6月22日)、我々は遂に決行した。
天気予報では、あいにくの雨模様だったが、昼から雨も止み、曇り空の下、行動に移った。

まずは、昔の記憶をたどり、三瓶町津布理にある田んぼに行ってみた。
田んぼの数がかなり減っており、田んぼからミカン畑や、宅地になっている所が沢山あった。長い間、訪れていないと景色も変わってしまっていたのだった。

だが、しかし、まだまだ残されている田んぼの中には沢山の生き物達がいた。
なんと!そこにはオタマジャクシの大群が!!
「カブトエビがいない ジャマイカ!!」
と、よくよく観察してみると、1匹のホウネンエビが遊泳しているのを確認した。(見えるかな?)

ホウネンエビがいるところ、大抵の場合、「カブトエビ」もいたという記憶を探り、周辺の田んぼを探し回ったが、結局、津布理にある田んぼからは、「カブトエビ」を見つけることが出来なかった。
(オタマジャクシ多数捕獲→放流、ホウネンエビ1匹捕獲)

梅雨時期、しかも雨降り後の高湿度には、メンバーのメタボセンサーが極度に反応し、汗だくとなった我々は、次の目的地へと旅立ったのである。


次なる目的地は、蔵貫の田んぼである。
蔵貫は多くの田んぼが広がっており、期待を胸に少年の心を持つメンバー達は探索を開始した。

いろいろな場所にはそれぞれの個性があり、蔵貫の田んぼは生態系が異なっていた。大きなタニシや、種類の違うオタマジャクシ、田んぼの水路に住むメダカや、謎の生物。(←ヒルの一種と思われる)

残念ながら、ここにも「カブトエビ」を発見することが出来なかった。

失意の中、帰路の途中、[あすなろ]に寄って、各々コーラフロート、クリームソーダ、ミックスジュースフロート+ソフトクリームで元気を取り戻し、何とか家路についたのだった。

津布理にある田んぼで捕獲したホウネンエビに期待し、来年はもう少し早い時期に調査を再開しようと思う。「カブトエビ」やホウネンエビはある時期になると大量に発生し、 すぐに消滅してしまう為、時期がずれてしまうと発見が難しくなる。今も、昔見たあの大量の「カブトエビ」がいると信じ、調査を続けていこうと思う。


P.S
編集長の持参した長靴は結局のところ使用せずに終わりました…。
捕獲したホウネンエビは自宅の水槽で様子をみてたところ、翌日にお亡くなりになりました。


翌年、カブトエビを発見しました